<東西すごい人 セックス伝>娘溺愛のカール大帝、常識外れの家族独占欲

2020年03月23日 17時00分

歴史作家・早見俊氏が、歴史上の人物たちの性に関するエピソードを紹介していくこのコラム。歴史に興味がある人はもちろん、そうじゃない人も楽しめること間違いナシですよ。

カール大帝はフランス語でシャルルマーニュの名で知られ、大帝と称されるにふさわしい功績を残した皇帝でした。八世紀から九世紀初頭に在位したフランク王国の国王だったばかりか、ローマ教皇からローマ皇帝として戴冠されました。現代のフランス、ドイツ、イタリアにまたがる広大な領土を築き、そのためヨーロッパの父とも呼ばれています。また、トランプのキングのモデルでもあり、ヨーロッパではキングの中のキングと見なされているのです。

そんな偉大なる大帝はキリスト教が禁じている配偶者以外とのセックス、すなわち売春を禁止します。売春仲介業者には罰金を課し、売春行為をした女性を、「みだらな女」と呼んで広場で鞭打ちにしました。こうしてみると、英雄色を好むとは程遠い禁欲的な皇帝を想像しますが、彼は大変に好色、そして風変わりな愛情を発揮しました。

カール大帝は生涯を通じて五回結婚し、四人の第二夫人がいました。子供は二十人、彼は子煩悩で全ての子供を男女に関わらず側に置いて育てました。宮廷ばかりではなく、遠征先にも連れていったそうです。周りの延臣たちは家族の世話で大変だったことでしょう。一見して家族を大事にする良きお父さんですが、カール大帝は常識外れの家族愛、いや、家族独占欲に満ち溢れていたのです。

通常、皇帝や国王は娘たちを敵対勢力、親交勢力、あるいは信頼する有力な家臣に嫁がせ、外交に活用します。ところがカール大帝は娘たちを結婚させず、そのことを公言していました。一人も自分の側から離そうとしなかったのです。父親の過剰な愛に従い娘たちは結婚しませんでした。それでも恋愛は別です。大帝は文化推進にも熱心でしたので宮廷は大勢の文化人が集う華やかなもので、娘たちは花を添える存在でした。

当然、男女の仲に発展し、子供を産んだ娘もいました。それでも、大帝は見て見ぬふりをして結婚は認めなかったのです。そんな娘たちへの溺愛ぶりは近親相姦の噂を広めます。家族を愛したカール大帝の帝国は死後、フランス、ドイツ、イタリアに分割されます。結婚できなかった大帝の娘たちが三国を産んだと言えるかもしれません。(早見俊)

■早見俊(はやみ・しゅん)1961年、岐阜県生まれ。サラリーマンを続けながら作家活動をし、2007年から作家に専念。主な著書に「居眠り同心影御用」(二見時代小説文庫)、「大江戸無双七人衆」(新潮文庫)、「千代ノ介御免蒙る」(双葉文庫)などのシリーズ作品や、岐阜市、徳間書店とコラボした歴史小説「うつけ世に立つ 岐阜信長譜」がある。「第6回歴史時代作家クラブ賞 シリーズ賞」を受賞。

《東スポ 男セン》

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